【傷病手当金】の申請方法を知っていますか?
普段の生活では あまり縁のないことなので、知らない人が大半でしょう。
筆者自身も「うつ病」を患い申請方法を知ったほどです。
そんな【傷病手当金】、「申請」や「手続き」など難しそうと思われるでしょう。
確かに面倒です・・・
でも、決して難しいことはありません。
一度 申請方法を理解すれば、誰でも簡単に申請できるんですよ!
雇用契約状態なら、基本的に事業主が行ってくれる【傷病手当金の申請】。
しかし、退職した場合は自分で手続きをする必要があります。
そこで今回の記事では、自身の経験のから傷病手当金申請書の書き方の説明を紹介。
さらに、申請方法も徹底解説!!
この記事を読み、書き方と申請方法をマスターしましょう!
傷病手当金で受給できる金額や期間は?

傷病手当金とは、「ケガ」や「病気」で、「就労できない状態である」と医師から診断されると受給申請ができます。
- 働けない(医師の判断が必要)
- 勤務時間外のケガである
- 4日以上の休職が必要
- 休職中は給与の支払いがない
※給与が支払われていると受給が減額される
~2の勤務時間外のケガであるについて~
勤務時間中のケガなどは労災に該当するので、その場合には労災保険が適応
傷病手当金の【受給金額】は いくら貰える?
申請した傷病手当金の受給金額が、いくらなのか気になりますよね?
【傷病手当金】は給料の「約3分の2」支給。
つまり、給料が月30万円なら約20万円になります。
すでに会社を退職し療養中であれば、退職前の給料を3分の2した金額となる。
実際には、申請期間を日割り計算するので、シュミレーションしてみましょう。
◆休職した日数が10日で給与が月30万、ひと月30日として計算
- 30万円÷30日=1日1万円
- 1万円の3分の2で約6,666円
- 6,666円×10日(休職した日数)=66,660円
このように給与30万円で10日休職した場合には、66,660円支給される事になります。
傷病手当金の申請に関する注意点
ここで注意すべき点を解説
じつは、休職期間全てが傷病手当金の対象になりません!
実際には、休職開始日から3日間は待期期間扱いとなり、4日目以降から傷病手当金給付の対象となります。
つまり、先ほどのシミュレーションだと13日休職した場合の計算です。
ですから、3日間休職した場合、傷病手当が1円も給付されません!
傷病手当金の受給期間は最大でどれくらい?
受給を開始してから、【最長で18ヶ月間】受給資格があります。
18ヶ月を経過しても復職できない場合は、【延長傷病手当金付加金】の受給になります。
ただし、
延長傷病手当金の受給資格は、在職していることが条件になっています。
条件を満たしていると、【最長6ヶ月間】傷病手当金の延長受給が可能です。
傷病手当金申請書の構成と役割
【傷病手当金申請書】とは?
その名の通りで、傷病手当金を申請する書類です。
ここからは、
傷病手当金申請書の記入の仕方、申請書の入手法などを詳しく解説していきます。
傷病手当金申請書の構成の詳細
申請書は、以下に記載してある4枚 1組で構成されています。
傷病手当金申請書は、右上の番号❶~❹で区分されます。
申請者について記入する傷病手当金申請書❶と❷
下の2枚、「❶と❷」は、本人について記入する申請書です。

傷病手当金申請書❸は事業主用で❹は担当者用の書類
申請書❸は【事業主用】が記入
❹は【担当者(担当医師)】が記入します

❸は会社が記入する用紙です。
❹は担当医師が記入する用紙です。
医師に記入依頼をする時には申請期間を伝える必要があります。
例:4月1日~4月15日まで休職したら4月1日~4月15日で記入してもらう
傷病手当金申請書の書き方
傷病手当の申請書は❶~❹綴りになっていて、それぞれ記入者が違うことが分かっていただけたでしょうか?
ここからは、自分で申請する場合に記入する❶と❷について解説。
傷病手当金申請書❶の書き方

写真左側の【傷病手当金申請書❶】の記入方法
①:健康保険の上の方に記載されている記号と、その横の番号を記入。
②:自分の住所・氏名・生年月日・電話番号を書きましょう。
③:傷病手当金を振り込んでもらう金融機関情報を記入。
④:申請書の提出を代行してもらった場合、代行者が記入する所です。
※労務士などに依頼した場合。
傷病手当金申請書❷の書き方

写真右側【傷病手当金申請書❷】の記入方法
⑤:自分の名前を記入します
⑥:申請期間を書きます。
※申請書❹の期間と違いがあると無効になります。
⑦:仕事内容を書きます(営業、経理、○○製造など)。
⑧:申請書❹で医師が記載した内容申請か?の確認です。
それ以外の傷病等で申請する場合は、別途その傷病に対する証明が必要です。
⑨:ケガや病気が負傷・発病した日。
❿:傷病の原因(⑤-1)欄を1の仕事中以外の場合、【労災扱い】になります。
労災の場合は⑤-2欄の該当項目にチェックをいれます。
⑥は自分の傷病が【第三者によって発症】した場合にチェックを入れます。
(暴行を加えられたなど)
⓫:申請期間中に会社から給料が発生していた場合には、チェックして ①-2に続く。
傷病期間中に報酬を得た場合 (有給など) は事業主の証明書がいります。
その証明書と相違がないか、①-2でチェックをいれます。
⑫:障害手当金などをすでに受給している場合、その障害と同一の傷病かどうかの確認欄です
⑬:すでに老齢年金を受給しているか?の確認欄です。
⓮:⑫・⑬の確認欄で「はい」 と回答した場合、それぞれの年金番号・コードを記入します。
「いいえ」と回答した場合は無記入。
⑮:申請期間中に別で労災保険金を受給しているか?の確認欄です。
退職後の傷病手当金申請のやり方

雇用契約中に申請をする場合は、事業主に相談して申請するとよいでしょう。
また、退職した場合は自分で申請を行う必要があります。
ここからは、筆者が実体験を元に【退職後の傷病手当金申請】について解説!
▼退職願と退職届の書き方はこちら▼

傷病手当金の受給資格があるのか確認
退職後に申請をする場合には退職日からさかのぼり、12ヶ月以上の継続した被保険者期間が必要になります。
以下の条件があてはまると、受給資格を満たしません!
会社に12ヶ月未満しか雇用契約状態ではなかった。
さらに、その会社に入る前に1日でも被保健期間が切れている場合。
例えば:
A社6ヶ月雇用契約⇒1日以上無職期間⇒退職した会社6ヶ月雇用契約
この場合、トータル12ヶ月の被保健期間はあります。
しかし、途中で被保健期間が切れているため、12ヶ月以上継続と見なされません。
※A社から転職する際に期間が空いてなければ問題ありません。
傷病手当金申請のために健康保険証はコピーしておく
【申請書❶】に記入した健康保険証の記号と番号は、退職後でも「同じ番号」で手続きします。
また、可能なら退職前に提出していた、記入済の申請書をコピーしておくと、今後の申請は「申請期間の変更」だけでよいので申請がスムーズに!
筆者は、申請書のコピーを残していたため、かなり助かりました。
傷病手当金申請書はどこでもらうの?
傷病手当金支給申請書は、全国健康保険協会 (協会けんぽ) のHPにあります。
▼申請書のダウンロードは こちら から▼
申請書を提出する方法
傷病手当金申請書の記入が完了したら、いよいよ申請。
申請書❸❹については
- 退職後は申請書❸(事業主用)は必要ありません
- 申請書❹は担当医師に記入を依頼。
※その際、申請期間をしっかりと伝えましょう。
記入が終わった申請書3枚をまとめて封筒に入れ郵送します。
(❸は必要ないので、❶❷❹の3枚提出になります)
各都道府県にある全国健康保険協会の支部へ郵送してください。
※封筒に入れる前に記入漏れ等がないか確認をしっかりしましょう。
▼全国健康保険協会は こちら から▼
まとめ
不明な点は全国健康保険協会の支部に問い合わせしましょう。
丁寧に教えてくれます。
自己判断の提出は絶対やめましょう!
不備があると申請のやり直しになり、傷病手当金の受給が遅くなる原因になります。
今回の記事では、退職後に自分で申請する方法で解説しました。
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